般若

般若は経の名にして苦海をわたる慈航とす。しかるにねためる女の鬼となりしを般若面といふ事は、葵の上の謡に、六条のみやす所の怨霊行者の経を読誦するをききて、あらおそろしのはんにや声やといへるより転じて、かくは称せしにや。